高速道4車線化の再開発表 料金余剰金、建

国土交通省は6日、凍結していた高速道路6区間の4車線化と新名神高速道路の2区間の着工を再開すると正式発表した. 4車線化の建設費には、料金収入で余った約3500億円を回す. 本来は借金返済や料金引き下げに使うべきなのに、大型の公共事業を復活させる目的に振り向ける. 4車線化は、民主党政権が2009年の政権交代直後に「コンクリートから人へ」を掲げて凍結していた. 10年に料金割引のお金で4車線化する法案を出したが、国会の混乱で審議されずに廃案になっていた. 国交省は4車線化の再開について、東日本大震災を受け、「災害に備えた物流網整備が必要」と説明しているが、災害対策をたてに、大型の公共事業を復活させるねらいがある. 6区間は、上信越道(信濃町上越ジャンクション)、館山道(木更津南ジャンクション―富津竹岡)、東海北陸道(白鳥―飛騨清見)、湯浅御坊道路(有田―御坊)、高松道(鳴門―高松市境)、長崎道(長崎芒塚〈すすきづか〉―長崎多良見)の計約180キロ.